そこに鎮座する

そこに鎮座する
あけましておめでとうございます。

空は曇っているが、雲も風も新しくなったような気がする。
神の存在を信じているわけではないが、正月はなぜか、神さまが近くにいるように感じてしまう。
早朝、近くの神社にお参りする。
以前は奈良の大きな神社まで出向いていたが、しだいに近場になり、とうとうというか、やっと地元の古い小さな神社に落ちついて、身近なものに思えるようになった。

わが家はすこし高台にあるので、山道の急坂を下りて田んぼの畦道を歩いていく。下りきった所に、むかし上神谷(にわだに)と呼ばれた集落がある。
昔から神の郷とも言われたところで、そこに鎮座する神さまだから、正真正銘の神さまといえそうだ。
いまは桜井神社という名称だが、もとは上神谷神社と呼ばれていたらしい。

織田信長の紀州根来(ねごろ)攻めの折に、広大な神域は廃墟となったが、そのとき焼け残ったのが拝殿(写真)で、鎌倉初期の古い構築法が残されているということで、現在は国宝に指定されている。建物の中央部が土間の通路になっており、通り抜けて本殿にお参りする。
秋祭りの際に奉納される神事舞踊の「こおどり」(写真)は、室町時代の風流の面影を残しているらしい。こちらは国の無形文化財になっている。


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2014年07月10日 Posted byfeirisnge at 11:31 │Comments(0)sheirio

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