簡単だと思ってい


冒頭のエピソードも良かったですね。

木村祐一演じるやくざが、渡辺さんの事は調べつくし、かなりえげつない事をやっていますねと言う。

だけれど彼の並べ立てたことは、職をかさに着て団子屋から団子をせびる、仕事はやらないで芝居小屋に入り浸るなど同心として職務怠慢のダメな所のみ。

こんな同心だったら抱え込むのは簡単だと思っていたと思うのですが、千両箱の小判を見せつけ好きなだけ持っていけ、その代わりこのシマで起きたことは知らぬ存ぜぬでいて欲しいと言います。

―これからは裏と表が手を組んで・・・・・。

何気なく言っていたこのセリフですが、これ意外と今回のテーマだったかも。

裏と表の混濁。それが起きた時にはどうなってしまうのかと。


小判の上に投げられたビタ銭。

「これで何が買えると思う?」と小五郎。

「こんなもんで何が買えるって言うんです?」

「お前の命さ。」


そして決して目の前の小判には手を出さない。

そう。泥棒ではないんですよね。お金はあくまで仕事料。

それが悲しいくらい少ないのも、悪党の命だからなんだって、そんな感じがしてしまったりもするんです。  


2014年07月31日 Posted by feirisnge at 16:06Comments(0)sheirio

そこに鎮座する


あけましておめでとうございます。

空は曇っているが、雲も風も新しくなったような気がする。
神の存在を信じているわけではないが、正月はなぜか、神さまが近くにいるように感じてしまう。
早朝、近くの神社にお参りする。
以前は奈良の大きな神社まで出向いていたが、しだいに近場になり、とうとうというか、やっと地元の古い小さな神社に落ちついて、身近なものに思えるようになった。

わが家はすこし高台にあるので、山道の急坂を下りて田んぼの畦道を歩いていく。下りきった所に、むかし上神谷(にわだに)と呼ばれた集落がある。
昔から神の郷とも言われたところで、そこに鎮座する神さまだから、正真正銘の神さまといえそうだ。
いまは桜井神社という名称だが、もとは上神谷神社と呼ばれていたらしい。

織田信長の紀州根来(ねごろ)攻めの折に、広大な神域は廃墟となったが、そのとき焼け残ったのが拝殿(写真)で、鎌倉初期の古い構築法が残されているということで、現在は国宝に指定されている。建物の中央部が土間の通路になっており、通り抜けて本殿にお参りする。
秋祭りの際に奉納される神事舞踊の「こおどり」(写真)は、室町時代の風流の面影を残しているらしい。こちらは国の無形文化財になっている。  


2014年07月10日 Posted by feirisnge at 11:31Comments(0)sheirio